東京都江戸川区の住宅で昨年10月、5人組の男が押し入って金品を奪おうとした事件があり、警視庁は3日、事件当時19歳の男（20）=足立区=と17歳と19歳の少年2人=いずれも横浜市=の計3人を同日までに強盗未遂と住居侵入の疑いで逮捕した、と発表した。同庁は残り2人の行方を追っている。

　少年事件課によると、3人は昨年10月15日午前1時ごろ、江戸川区の3階建て戸建て住宅に押し入り、住人で運送会社役員の女性（59）の手首と足首を粘着テープで縛った上で、「金庫はどこにある」などと脅迫して金品を奪おうとした疑いがある。3階にいた同居の娘が異変に気づき、110番通報。警察官が駆けつけたところ少年らは車で逃走したため、金品の被害はなかった。

　5人組は目出し帽をかぶって特殊警棒を持ち、玄関扉のガラス部分や居間の窓ガラスをたたき割って侵入。その際に1人がガラスで腕を切り、現場に血が残っていた。同課はこれをDNA鑑定し、容疑者の1人を特定したとしている。

　調べに対し、20歳の男は「身に覚えがない」と容疑を否認し、残りの少年2人は黙秘しているという。（大山稜）