韓国元法相、入試不正などで有罪 前大統領側近「タマネギ男」の呼称
ソウル=鈴木拓也
韓国の文在寅(ムンジェイン)・前大統領の側近で、家族の大学への不正入学などをめぐる12の罪で在宅起訴された曺国(チョグク)・元法相の判決公判が3日、ソウル中央地裁で開かれた。地裁は「入試制度の公正性に対する社会的な信頼を深刻に毀損(きそん)した」などとして、懲役2年、追徴金600万ウォン(約63万円)を言い渡した。
曺氏は報道陣に「控訴して誠実に闘い、無罪を勝ち取る」と語った。
曺氏の疑惑は、汚職事件で倒れた朴槿恵(パククネ)政権の後を受けて「既得権益層の腐敗の一掃」を掲げた文政権への若年層の不信を招き、昨春の大統領選での政権交代につながった。新たな疑惑が「いくらむいても出てくる」として、韓国メディアなどで「タマネギ男」との呼称で報道された。
判決では、曺氏が2017年11月~18年10月に釜山大学の医学専門大学院から、娘の奨学金の名目で600万ウォンを受け取ったことが、公職者の金品の受け取りなどを禁じる「請託禁止法」に違反するとされた。
大学教授だった妻にも新たに判決
また、妻で韓国東洋大教授だ…