松山尚幹
岸田文雄首相が掲げる「異次元の少子化対策」をめぐり、子どもが多い世帯ほど所得税の負担が軽くなる「N分N乗方式」が国会論戦で連日取り上げられている。フランスで導入され、少子化対策に効果があったとされるが、政府は慎重な姿勢を見せる。日本で導入した場合はどうなるのか。
N分N乗方式に関心が集まったのは、1月25日の衆院本会議での自民党・茂木敏充幹事長の発言だった。
「第2次世界大戦後のフランスでは、家族の人数が増えれば増えるほど減税につながるN分N乗方式という画期的な税制を導入した」
茂木氏は30日にもネット番組で「どこまで効くかは、その国の状況に合わせて考えていかないといけない。ただ、インパクトがあることはある」と、前向きな姿勢を示した。
国会では、日本維新の会の馬場…