車いすテニスの国枝慎吾さんに国民栄誉賞授与へ 首相が検討指示

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 政府は車いすテニス男子の国枝慎吾選手に国民栄誉賞を授与する方向で検討に入った。松野博一官房長官が3日の記者会見で、岸田文雄首相が検討を指示したと明らかにした。スポーツ庁を中心に、関係者の意見を聞くなどして、授与を正式決定する。

 国枝選手はシングルスの4大大会で計28度、パラリンピックで3度の優勝を誇る。1月22日に現役引退を表明した。

 松野氏は「歴史に刻まれる、前人未到の快挙を成し遂げ、20年近くにわたって車いすテニス界の第一人者として世界のトップで活躍された」と評価。その上で「パラスポーツ全体の普及、そしてスポーツの発展に極めて顕著な貢献をし、広く国民に夢と感動、社会に明るい希望や勇気を与えた」と理由を述べた。

 スポーツ界では、プロ野球の王貞治さん、柔道の山下泰裕さんらが受賞した。最近ではフィギュアスケート男子の羽生結弦選手が2018年に受賞した。

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