「大きな前進。でも不十分」 性被害者の声で、犯罪規定見直しへ

有料記事

編集委員・大久保真紀 塩入彩 田内康介
[PR]

 性犯罪の規定が大幅に見直される見通しになった。被害者らの声が議論を後押しした形で、被害者らは評価しつつ、時効の延長幅などでさらなる改正を求めた。一方で刑事弁護の立場からは処罰範囲の拡大に懸念の声が上がっている。

 「大きな前進。しかし不十分」。性暴力被害者と支援団体は3日、オンラインで会見し、法制審議会部会の要綱案をこう総括した。

性暴力に遭った被害者の中には、今回の見直しでは「私のケースは時効の壁に阻まれたまま」と、なお切実な訴えをする人がいます。一方で、被告側に立つ弁護人からは「20歳が15歳と同意の上でキスや抱擁をしても処罰されうる」などと懸念します。詳しく紹介します。

 国際人権NGO「ヒューマン…

この記事は有料記事です。残り1510文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません