岸信夫前防衛相、体調不良で議員辞職願を提出 山口はダブル補選に
松山紫乃
自民党の岸信夫前防衛相(63)=衆院山口2区=が3日、議員辞職願を細田博之衆院議長宛てに提出した。7日の本会議で辞職が許可される見通し。これにより、山口県では実兄の安倍晋三元首相の死去に伴う山口4区との「ダブル補選」が4月23日に行われることになる。
岸氏は昨年8月の内閣改造まで防衛相を務め、その後は首相補佐官(国家安全保障及び核軍縮・不拡散問題担当)に就いた。3日、「かねてより仕事の合間を縫い、治療に努めてきたが、昨年、病状が急速に悪化したことに伴い、地域の代弁者たる国会議員の職務を全うすることが難しくなった。任期を残し職を辞する形となったことを、国民の皆さまにお詫(わ)びする」とコメントを出した。
党県連は2区補選の候補者を公募する予定。岸氏の長男で秘書の信千世氏(31)が応募する見通しだ。
政府は3日、岸氏が首相補佐官を同日付で辞職したと発表した。後任は木原誠二官房副長官が兼務する。政府関係者によると、兼務は一時的な措置で、実質的な後任の人選を進める。(松山紫乃)
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