年金資金運用1.8兆円の赤字 昨年10~12月期 4期連続赤字に

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村井隼人
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 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3日、2022年10~12月期の運用が1兆8530億円の赤字だったと発表した。赤字は4四半期連続。4期連続の赤字は03年1~3月期以来の約20年ぶり。

 資産別でみると、赤字は外国債券の2兆6651億円が最も大きく、次いで国内債券の8475億円。一方、黒字は国内株式が1兆5670億円、外国株式が926億円だった。

 GPIFは、国内債券の下落の背景として、日本銀行長期金利の変動幅の拡大を決めたことなどを挙げた。外国債券は、為替が円高に振れたことで円換算の評価が下がったとした。一方、株式については、「米国の金利上昇の一服感などを好感し、国内外の主要な株式が上昇した」(宮園雅敬理事長)と説明した。

 昨年12月末現在の運用資産…

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