高速道路の通勤割引、見直しへ 平日朝夕→登録区間ならいつでも
古城博隆
国土交通省は、地方の高速道路で実施している通勤割引を見直す。現在は平日朝夕の各3時間で利用回数に応じた割引率を設定しているが、事前登録した区間であれば、曜日や時間帯を問わず一律半額とする。NEXCO中日本が3日、石川県内の北陸道で4月から試行すると発表した。国交省は効果や課題を検証し、早ければ2024年度にも全国に広げたい考えだ。
通勤割引は、平日の午前6~9時と午後5~8時に料金所を通過したETC搭載車を対象に料金を3~5割引きするもので、一般道の混雑緩和が目的。東京、大阪の近郊は対象外だ。
国交省は、通勤する曜日や時間帯が多様化してきているとして制度を見直す。北陸道で試行する仕組みでは、利用者は希望する区間で1カ月間有効の通勤パス20回分を10回分の料金で購入する。21回目以降の利用も半額だが、1カ月の利用が20回未満だと、結果的に割引率は下がる。1日の利用回数は3回まで。区間内なら途中の乗り降りもできる。法人向けETCカードは対象外。
北陸道の金沢東―片山津間で4月から、月に1千人のモニターを募って試行する。NEXCO中日本が3月1日から公式サイトで申し込みを受け付ける。(古城博隆)
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