プーチン氏、ナチスに重ねて西側批判 米機関「戦争長引かせる意図」

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畑宗太郎 丹内敦子
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 ロシアのプーチン大統領は2日、第2次世界大戦の激戦地ボルゴグラード(旧スターリングラード)で演説し、「残念ながらナチズムが現代的な形で出現し、再び私たちの安全を脅かしている」と述べ、ウクライナドイツの主力戦車を提供する西側諸国をかつてのナチスに重ね合わせて批判した。米シンクタンク「戦争研究所」(ISW)はプーチン氏は、誤った歴史観でロシア国民の危機感をあおり、戦争を長引かせようとしているなどと分析した。

 プーチン氏はこの日、1942~43年にソ連軍がナチスドイツ軍を撃退した、スターリングラード攻防戦の80周年記念式典で演説。ウクライナに軍事支援をしている欧米を念頭に、「西側の侵略は、繰り返しはねのけなければならない」と強調した。

 さらに「ロシアに勝とうと思っている国は、現代戦が全く異質であることを明らかに理解していない」としたうえで、「我々は戦車を彼らの国境に送ることはしないが、対抗するすべはある。それが装甲車などでは終わらないことを理解しなければならない」と主張。核兵器を含むあらゆる兵器を使う準備があると示唆した。

 一方、ISWは2日の戦況分…

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