横浜銀、神奈川銀を完全子会社に 県内地銀単一グループ化は首都圏初

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高橋諒子 稲垣千駿
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 コンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)傘下で地方銀行最大手の横浜銀行(本店・横浜市)は3日、第二地銀の神奈川銀行(同)を完全子会社化すると正式に発表した。首都圏では初めて、同一県内の地銀が一つのグループに集約される。ただ、こうした再編が、経営の抜本的な改善につながるかは不透明だ。

 「5年後、10年後を見据え、両行の業績が好調なこのタイミングで経営統合して先手を打っていく」

 3日夕、横浜銀の片岡達也頭取は本店で開いた会見で、神奈川銀の子会社化の狙いについてこう語った。

 横浜銀はすでに神奈川銀の株式の7・76%(2022年9月末時点)を保有する大株主。株式公開買い付け(TOB)で6日から4月4日までに残りの全株式を取得する方針だ。買収額は約82億円となる見通し。

 買収後も神奈川銀の店舗の名称は変えず、現時点で合併は考えていないとしている。神奈川銀の顧客は、これまで通りのサービスを利用できるという。

金融緩和の長期化で厳しさ増す地銀の経営環境

 両行は昨年8月から協議を進…

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