中国の監視用気球、中南米でも飛行か 米上空で確認されたものとは別

ワシントン=清宮涼
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 米国防総省は3日夜(日本時間4日午前)、中国による監視用とみられる新たな気球が中南米を飛行していることを明らかにした。これまで米本土で確認された気球とは別のものだという。

 同省のライダー報道官は取材に「中南米を通過している気球についての報道を目にしている。中国による別の監視用気球だとみている」とコメントした。この気球がどこを飛行しているかについて、詳しい場所は明らかになっていない。米CNNは「現在、米国方面には向かっていないようだ」とする米政府関係者の話を伝えた。

 同省は2日、中国の監視用とみられる気球が1日に米西部モンタナ州の上空で確認されたと公表。ライダー氏は3日の会見で、この気球は米本土の中央部を東に移動しているとし、「我々が監視している気球は一つだ」とも述べていた。その後、新たな気球が見つかった模様だ。

 米側は、中国の気球が米本土を飛行したことを「米国の主権を侵害し、国際法に違反している」と反発。近く予定されていたブリンケン国務長官の訪中も延期した。(ワシントン=清宮涼

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