新庄監督、大谷選手、恐竜…さっぽろ雪まつり、3年ぶりに雪像ずらり

佐野楓
[PR]

 北海道の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」が4日、札幌市中央区の大通公園などで開幕した。コロナ禍で過去2年間は制作風景の動画を紹介するなどのオンライン開催を強いられたが、3年ぶりに市中心部に雪像が並んだ。

 メイン会場の大通公園には、高さ10メートルを超える大雪像5基を含む約100基が立ち並び、早朝から国内外の観光客でにぎわった。栃木県から友人と訪れた浅野裕子さん(54)は「ずっと開催を楽しみにしていたのでうれしい。テレビで見るよりもとてもきれいで、感動した」と声を弾ませた。

 まつりは、11日までの8日間開かれる。大通会場とすすきの会場の2会場で、約160基の雪氷像が制作されている。コロナ禍前に設けられていた大通会場の飲食店ブースと、滑り台など体験型アトラクションがある「つどーむ会場」の開催は見送った。

 大通会場には、来月開業するプロ野球日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」(北広島市)と新庄剛志監督の大雪像が登場。北海道むかわ町で発見された恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」とティラノサウルスの大雪像や、大リーグ大谷翔平選手の雪像も並んだ。夜間には雪像のライトアップやプロジェクションマッピングも楽しめる。

 市や雪まつり実行委員会によると、雪まつりはコロナ禍前の2019年には、3会場制になって過去最多の273万人が来場した。中華圏の旧正月「春節」と時期が重なることから、例年は中国からの観光客の来場が目立っていた。

 だが、20年は中国・武漢でコロナ感染が広がった直後の開催で、70万人以上減少した。来場者やスタッフなどの感染も判明した。

 感染が収まらなかった21年はオンラインで開催。昨年は規模を縮小して会場開催する予定だったが、直前の年明けから道内で変異株「オミクロン株」の感染が急拡大したため、会場開催を断念した。(佐野楓)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

春トク_2カ月間無料