月城かなと、芝居に宿る職人技 宝塚版「応天の門」で若き日の道真役

有料記事宝塚歌劇団

田部愛
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 青年時代の菅原道真は、本当にこんな若者だったのかもしれない。宝塚歌劇団月組トップスター月城(つきしろ)かなとの自然な芝居には、そう思わせる力がある。

 月組公演「応天の門―若き日の菅原道真の事―」が2月4日、宝塚大劇場兵庫県宝塚市)で始まった。原作は灰原薬(はいばら・やく)の漫画「応天の門」。

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 京の都で起きる怪事件を、文章生(もんじょうしょう、学生)の道真(月城)が、検非違使(けびいし、警察)の長で色男の在原業平(鳳月杏〈ほうづき・あん〉)とともに解決していくストーリーだ。

 舞台は平安時代。といっても、定番の「日本物」とは趣が少し違う。表情豊かな原作のキャラクターが生かされ、衣装や髪形もポップに。登場人物が銀橋に並んで歌い踊る場面は、まるでテレビアニメのオープニングのようだ。

際立つ細やかな演技

 豊かな知識と本質を見抜く力…

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