フィリピンを拠点とした特殊詐欺事件に関わったとして逮捕状が出ている日本人4人のうち、今村磨人(きよと)容疑者(38)が1月に開かれた別の暴行事件の裁判中、「(日本国内を含めて)ほかに関与している事件はない」と話していたことがわかった。担当検事が朝日新聞の取材に応じた。
検事によると、今村容疑者は「女性と子どもに対する暴力」の罪で2020年1月に起訴され、首都マニラにある入国管理局の施設に収容されていた。今年1月16~25日にマニラの家裁で3回の公判があった。
公判には、収容施設からオンラインで出席。短髪で眼鏡にマスク、白いTシャツ姿で、罪状認否では無罪を主張した。被害者側が裁判所からの出廷要請に応じなかったため、1月25日に被害者側の訴えは棄却された。容疑者は「裁判を進めたい」と話していたというが、裁判は終了し、現在は強制退去が可能な状態になっている。
取材に応じた検事は、特殊詐…