保育士の数を2倍にした園で劇的に変わったこと 虐待防ぐ現場の模索

有料記事

本間ほのみ
[PR]

 園児をたたいたり、きつい声かけをしたり……。保育園で不適切保育と呼ばれる行為を防ぐにはどうすればいいのだろう。独自の取り組みをしている東京都内の現場でも模索が続いている。(本間ほのみ)

基準2倍の保育士、きっかけはかきこむ昼食

 1月上旬の昼下がり、杉並区の上高井戸保育園。照明を落とした1歳児クラスの部屋では、保育士2人が布団に入った12人の園児を寝かしつけていた。その傍らでは、書類にペンを走らせるもう1人の保育士の姿が。さらに別の保育士は部屋の片付けをしている。

 1歳児12人に対して保育士は4人。子ども6人に保育士1人とする国の配置基準の2倍だ。

 やり方を変えるきっかけがあった。

 同園を含め6園を運営する社…

この記事は有料記事です。残り1490文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません