解体のイズミヤ「体」で地域貢献 元消防官の記者も経験した「破壊」
仲程雄平
滋賀県内唯一の「イズミヤ」として親しまれ1月に閉店した、大津市今堅田3丁目の「イズミヤスーパーセンター堅田」。跡地では解体工事が進む。壊されゆく建物は、最後は“自分の体”をもって、約17年お世話になった地域に貢献した。
施設を管理するエイチ・ツー・オー商業開発(大阪市)などによると、同店は2005年12月、総合レジャー施設「びわ湖タワー」の跡地に開店した。売り場面積は1フロアだけで約1万4700平方メートルあった。県内で「イズミヤ」と言えばこの場所を指していたが、1月9日に閉店した。
同店は琵琶湖大橋そばの国道沿いにあり、近くには飲食店やスーパーなどが立ち並ぶ。閉店理由について、同社の担当者は「建物と設備の老朽化やその他のことを総合的に判断した」と説明。跡地の活用法については「把握していない」といい、記者が市にも取材したがわからなかった。
地域貢献のきっかけは、新聞…