「窓をたてる」って何? 介護職につく外国人へ、方言マニュアル発行
日本語は一通り勉強したけど、現場で聞く方言は意味が分からない――。そんな外国人介護従事者らの悩みを解決するため、山形県が「やまがた方言マニュアル」を発行した。外国人技能実習生を中心に介護施設で働く外国人が増える中、働きやすさの改善につなげる狙いだ。
マニュアルでは、「窓をたてる(閉める)」「こわい(疲れた)」「んだ(そうです)」「んね(違う)」など27種類の方言について、標準語と英訳で意味を説明している。置賜、庄内、最上、村山の4地域ごとの言い回しも書き分けた。マニュアルは、県老人福祉施設協議会が作り、県のホームページで公開されている。
県の調査では、昨秋時点で約120人の外国人が県内の介護施設で働いている。県は介護職員の不足数は2023年に1825人、25年には倍近い3270人、40年にはさらに倍以上の7271人まで膨らむとみている。(小川尭洋)
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