五冠の藤井聡太竜王、棋王挑戦に「六冠を目指す意識ない」 視線の先

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村瀬信也
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 藤井聡太竜王(20)が渡辺明棋王(38)に挑戦する将棋の第48期棋王戦五番勝負(共同通信社主催)が5日、長野市で開幕する。史上最年少の五冠となってから1年。その後は防衛戦が続いていたが、タイトルを増やすチャンスが再び巡ってきた。六冠となれば、羽生善治九段(52)以来、史上2人目の偉業達成となる。

 2020年に初タイトルを獲得した藤井竜王は、その後も防衛と奪取を重ねて順調にタイトルを増やしてきた。現在は竜王の他に王位、叡王、王将、棋聖を併せ持つが、それらに比べて棋王戦は相性が悪い棋戦だった。しかし、今期は挑戦者決定トーナメントで佐藤天彦九段(35)に敗れたものの、敗者復活戦を勝ち上がって挑戦権を獲得。初めて五番勝負に駒を進めた。

 藤井竜王は昨年、史上最年少の19歳6カ月で五冠を果たした。世間の関心は「次にタイトルを増やすのはいつか」、そして「全8タイトルを独占できるのか」という点に注がれている。

藤井竜王が結果よりも大切にしたいものとは。会見で語った言葉を村瀬信也記者がひもときました。

 だが、本人はタイトルの数を…

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