公開討論会開いた若者グループ 「全員、市長。」の名刺に込めた確信

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遠山武
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 5日に投票が行われた北九州市長選。その立候補予定者たちを招いた公開討論会では、自分たちの住む街に根付いた質問を候補者に投げかけ、真剣勝負に臨む学生たちの姿があった。企画した学生グループの名刺には、「全員、市長。」と書かれている。込めた思いとは何だったのか。

 「若松区は、小倉や黒崎へのアクセスが悪い。なんとかならないか」「シャッター通りの商店街を再生するプランはあるか」

 市長選が告示される1週間前の1月15日、市内のビルの一室は熱気で包まれた。壇上には学生7人が上がり、3人の候補者(1人欠席)と向かい合っていた。

 7人は、北九州市にある門司区小倉北区小倉南区、若松区、八幡東区八幡西区戸畑区の計7区をそれぞれ代表し、区にちなんだ問題を中心に質問する。戸畑区の男子学生は「公約が実現すると、街はどう変化するか、数字で示して」とぶつけた。

 学生は1分間で質問し、それぞれの候補者が1分間で回答。1人の学生が続けて3問聞くと、次の学生に交代していった。

 時間が来るとブザーがなり、クイズ番組のような緊張感が広がる。候補者は学生にも分かりやすく、しかも、学生の心をつかむように話せるかが試された。最後は「敵同士」だった3候補者を学生が囲んで、笑顔の記念撮影で終わった。

 討論会を企画したのは、地元…

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