「全国政党化」狙う維新、政権奪取へ3段階の目標 求心力に懸念残る

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 日本維新の会は5日、大阪市内で党大会を開き、春の統一地方選後に現有の1・5倍となる600人以上の地方議員を擁することを目指すとした今年の活動方針を決めた。本格的な「全国政党化」を目標に、将来的には政権奪取を狙う姿勢もあわせて打ち出したが、課題は山積している。

 馬場伸幸代表は就任後初めて臨んだ党大会で「地方議員が増えれば、党の足腰が強くなる」とあいさつ。大会後の記者会見では、統一地方選後に地方議員が600人に達しなかった場合、代表を辞する意向を改めて示した。同席した藤田文武幹事長も進退をかけて選挙戦に臨む考えを表明した。

 活動方針は、目標を三つの段階に分けて明記。「短期」では統一地方選後に600人以上の地方議員を抱えることを目指す。「中期」では次期衆院選で野党第1党を獲得すると掲げ、「これからの10年」ではこの先3回以内の衆院選で政権を奪取するとした。

 大阪を地盤とする維新は21…

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    たかまつなな
    (時事YouTuber・笑下村塾代表)
    2023年2月6日22時19分 投稿
    【提案】

    私は維新の松井氏に取材した際に、維新の理念や他党の違いとして、既得権益の打破、地方分権、議員の身をきる改革などをあげられていました。これらは、手段であり、国家像が見えません。維新が自民党にかわる、どのような国家像を示してくれるのか、それがわ

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