被爆者の子である「被爆2世」たちを援護するための必要な法律を整備しなかった国の責任を問うた訴訟は7日、広島地裁で判決が言い渡される。
「被爆70年を過ぎても解決できていない状況の中、司法の場で解決をめざす道を選択しました」
私は6年余り前、長崎の記者としてこんな言葉を聞いた。2世たちが、国を相手取り集団訴訟を起こすという記者会見だった。
昨年12月の長崎地裁の判決は、2世への遺伝的な影響を「可能性を否定できないというにとどまる」として訴えを棄却した。被爆者援護法の対象の2世への拡大については、立法府の合理的な裁量的判断に委ねられるとした。
私はいま、広島にいる。78…