保育園のいす、鍋、きねと臼… 鎌倉市の不用品をメルカリに出品
芳垣文子
神奈川県鎌倉市は庁内で使わなくなった不用品をネットショップに出品し全国に向けて販売するため、フリーマーケットアプリ「メルカリ」内に公式ショップを開いた。
松尾崇市長が1月30日の記者会見で発表した。最初に出品したのは、市立腰越保育園が仮設園舎に移転するのに伴って不用となった木製の幼児用椅子(3千円)や壁掛け時計(5万5千円)、ステンレス製寸胴(ずんどう)鍋(6千円)、カシオの電子キーボード(3500円)など9点。
きねと臼のセットは「長時間の使用、保管により、全体的に劣化が見られます」とのお断りつきで「ご家族でいかがでしょうか?」と2万5千円で出品したところ、早速買い手がついた。その他の品物も次々と売れている。
今後は跳び箱なども出品する予定だといい、購入者の反応や効果の検証などを行いながら出品数を増やしていく計画だ。
市が率先して不用品のリユースに取り組むことで、循環型社会の実現を目指す狙いがある。これまで処分にかかっていた費用を減らすことができるほか、売り上げを市の財源とすることで市民サービス向上にもつながるとしている。
ショップのURLはhttps://mercari-shops.com/shops/iTZwNTnmqhWTrqPMf6M82M(芳垣文子)
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