現職の大村秀章氏が4期目へ 新顔5人を破る 愛知県知事選

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 愛知県知事選は5日投開票され、現職の大村秀章氏(62)=自民党県連、立憲民主党公明党国民民主党推薦=が、新顔で元通訳の尾形慶子氏(65)=共産党推薦=ら5人を破り、4選を決めた。過去2回に続き、主要な与野党が相乗りで支援した。投票率は36・43%(前回35・51%)だった。

 大村氏は選挙戦で、「日本一元気な愛知をつくり、日本の未来をつくる」をスローガンに、産業振興やジブリパーク(同県長久手市)を活用した地域の活性化などを訴えた。

 産業振興では、2024年開業予定の「ステーションAi」(名古屋市昭和区)の活用を掲げた。新たなビジネスモデルを創出するスタートアップの支援拠点とし、「時価10億円を超える日本企業をこの愛知からいっぱいつくっていく」と訴えた。

 ジブリパークは23年度に全5エリアが開業することから、「愛知県の魅力を世界に発信していく」と表明。パークを拠点とした周遊観光を促し、経済効果を広く波及させると主張した。

 当選を決めた大村氏は、名古屋市中区で支援者らを前にあいさつ。「(これまでの3期12年で)時代の流れに合わせて仕掛けをしてきたことが、県民に支持していただいたと受け止めている」と語った。物価高対策については、「物価高を超えられるような賃金の上昇も必要となる。(企業への)働きかけをやっていきたい」と述べた。雇用の増加やスタートアップ支援にも取り組むとした。

くらしの現場 愛知知事選

人口減、インフラ老朽化、消える救急医、足りない教員……。ジブリパーク開業のにぎわいの陰で、約750万人の暮らしの足元に目を向けると、日本で共通する課題が見えてきました。愛知の「現場」を歩いて考えます。

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