トルコ南部でM7.8の地震、死者多数 隣国シリアでも大きな被害
トルコ南部で現地時間の6日早朝、強い地震があった。米地質調査所(USGS)によると、地震の規模を示すマグニチュードは7・8。AP通信によると、多数の建物が倒壊し、トルコだけで284人が死亡し、シリアと合わせた死者は568人にのぼるという。さらに、トルコだけで2300人がけがを負い、1700棟の建物が倒壊。救助隊が各地でがれきに埋もれた生存者の捜索を続けており、犠牲者はさらに増えるとみられている。
SNSでは、複数の街で建物が倒壊した様子が伝えられていて、被害がさらに拡大する恐れがある。USGSによると、地震が起きたのは現地時間の午前4時17分で、震源は南部ガジアンテップから約34キロ、深さは約18キロ。AP通信によると、シリアやレバノンでも揺れがあったといい、シリアの国営通信は中部ハマなどで建物が崩壊したと伝えている。
トルコでは2020年10月、西部のイズミル県の地震で100人以上が亡くなった。日本と同様に地震が多く、1999年には北西部コジャエリ県などで起きた地震で1万7千人以上が犠牲になり、2011年に東部ワン近郊で起きた地震では約650人が死亡した。(高野裕介)
過去にトルコで起きた主な地震被害
(Mはマグニチュード)
発生日 場所 地震の規模 死者数
1999年8月17日 北西部コジャエリ県 M7.4 1万7千人以上
2003年5月1日 東部ビンギョル県 M6.4 160人以上
11年10月23日 東部ワン県 M7.2 600人以上
20年1月24日 東部マラティヤ県 M6.7 30人以上
20年10月30日 西部イズミル県沖 M7.0 110人以上
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