大村氏「コロナ禍の不満が批判票に」 愛知県知事選、得票率は低下

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佐藤瑞季 小林圭
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 愛知県知事選で4選を果たした現職の大村秀章氏(62)は当選から一夜明けた6日、「新たな気持ちで県民、市民のために愛知県政をしっかり担っていきたい」と意気込みを語った。知事選の投票率は、過去5番目に低い36・43%(前回35・51%)。大村氏の得票率は67・53%(同83・32%)だった。

くらしの現場 愛知知事選

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「次の4年間をチャレンジ」

 大村氏は同日午後、県議会議事堂の会議室で、当選証書を受け取った。その後、記者団に対し「次の4年間、新型コロナをしっかり抑え込んで、県民の命と健康を守り、社会活動、経済活動をしっかり回して、次なるチャレンジをしていく」と話した。

 大村氏は過去2回と同様、今回も主要な与野党の支援を得て、組織力を生かした選挙戦を展開。3期12年の実績を訴え、新顔5人に大差をつける安定した戦いぶりを披露した。

 一方、得票率は67・53%と4度目の知事選で初めて低下した。大村氏は同日午前、記者団の取材に「(コロナ禍による)不満やフラストレーションが批判票となって出てくるのは明らか」と分析。「真摯(しんし)に受け止めて、(対立候補の主張でも)入れられるものは入れ、難しい場合は丹念に説明していく」と話した。

 また、投票率が36・43%と3回連続で30%台にとどまったことについては、「なかなか厳しい数字。寒く、外に出にくい時期で投票率が上がりにくい」。選挙期間が受験シーズンに重なっていることも理由に挙げた。

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