「ラーメン日本一」山形が再び 転落ショックで奮起、奪還のカギとは
失って分かった大切な日本一の座――。山形市が新潟市を抑えて、2年ぶりに取り戻しました。2月のこの時期、全国各地で盛り上がる1位争い。この2市が争ったのは、群雄割拠するラーメン業界にかかわる一つのデータでした。
7日午前8時半過ぎ、山形市役所。開店前に集まった地元のラーメン店主や佐藤孝弘・山形市長(47)らは大きな歓声を上げた。さっそく「祝 ラーメン消費量 日本一奪還」と書かれた横断幕を庁内に掲げた。
「よっしゃ!」。開店前に駆けつけた「麺辰」の店主、鈴木敏彦さん(46)は「市全体が一体となった結果」と喜んだ。
山形市が日本一に返り咲いたのは、2022年の1世帯(2人以上)あたりのラーメン(中華そば)外食費の金額。総務省が7日発表した家計調査で、1万3196円となり、都道府県庁所在地・政令指定都市の中で最も多かった。2位の新潟市は1万2573円で、山形市との差は623円。3位は仙台市だった。家計調査は、ギョーザの日本一争いなどにも使われる統計で、前年のデータが出る2月のこの時期、各地で悲喜こもごもがみられる。
山形市はこのラーメン外食費…
- 【視点】
四半世紀前、山形市にある支局に赴任中に「冷やしラーメン」を味わった者として、たまらずコメントします。食レポの拙さはお許しください。 山形といえばそばと聞いていたけど、ラーメンも? しかも「冷やし」? 冷やし中華ではありません。見た目は普
- 【視点】
ぎょうざは宇都宮市でなく宮崎市、納豆は水戸市ではなく福島市。総務省「家計調査」で消費額1位の都市をみると、多様で意外な日本の食の地域性が浮かび上がっておもしろいです。ちなみに、記事中にある中華そばの消費額が最も低い「ラーメン最下位」は松山