3年前の謎の気球、浜田防衛相の答弁あいまい 野党「興味ないの?」

岸田政権

安倍龍太郎
[PR]

 米本土上空に飛来した中国の気球が米軍機で撃墜されたことに関連し、浜田靖一防衛相は6日の衆院予算委員会で、2020年と21年に仙台市などで目撃された飛行物体の正体について問われ、領空侵犯ではないとの認識を示した。「気球による領空侵犯について確認して公表した事例はない」と述べた。

 国民民主党の鈴木敦氏の質問に答えた。浜田氏は飛来した物体をどう監視して分析したか問われると「一つ一つの情報については事柄の性質上、お答えできない。詳細は引き続き分析している」と繰り返した。領空侵犯ではないとする根拠も示さなかった。

 鈴木氏は「3年も経っている。とっくに落ちている」と疑問を呈し、「上空に飛んできたものに興味を持って分析するぐらいのことをしなければ、防衛費を上げるなんて話は二の次だ」と批判した。

仙台市で目撃された際には「UFOなのでは」と話題に

 仙台市で白い球体の飛行物体が見つかったのは20年6月17日。SNSやネットでは「UFOなのでは」と話題になった。当時の菅義偉官房長官は会見で「他国が敵意を持って飛ばしてきた可能性はないのか」と問われ、「ご指摘のような事実、被害は確認されていない」などと答えていた。(安倍龍太郎)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

春トク_2カ月間無料