大田市の池田小で最後の学習発表会 17人が田植え囃子披露
榊原織和
【島根】3月で閉校する大田市三瓶町池田の市立池田小学校で5日、最後の学習発表会があり、児童が地域の伝統芸能「田植え囃子(ばやし)」を披露した。
池田地域に伝わる豊作を願う演舞。児童は毎年、二つの保存会から教わり、年に数回発表してきた。
この日の学習発表会には保護者や住民100人あまりが体育館に集まった。プログラムの最後に、全校児童の4~6年生17人がはっぴにねじりはちまきで登場。中心には腰に大太鼓を下げた児童が並び、ばちを頭の上まで振り上げて打ち鳴らした。笛やかねとにぎやかに4曲を演奏し終えると大きな拍手がわき、予定外のアンコールにも応えた。
市愛未(いちあいみ)さん(6年)は「最後になってしまったが、今まで以上に良い演奏ができたと思う」、佐藤音羽(おとは)さん(同)も「みんなで心をそろえてできたのでよかった」と話した。近くに住む広本恵里子さん(52)は「子どもたちの一生懸命さに毎回感動する。統合しても伝統を守って続けて欲しい」。
同小は4月から市立川合小と統合する。田植え囃子は新しい学校でクラブ活動と、音楽の授業で採り入れる予定だという。(榊原織和)
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