自民市連が擁立断念 足立氏支援を検討 大分市長選

統一地方選挙2023

白石昌幸
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 大分市長選(4月23日投票)の対応をめぐり、6日にあった自民党大分市支部連合会(市連)の臨時常任総務会で、立候補を表明している前参院議員の足立信也氏(65)=無所属=を支援する案が提案された。会議では賛否両論が出て、結論は持ち越しとなったが、市連主導での候補者擁立は断念したという。

 足立氏は昨年7月の参院選国民民主党公認で立候補し、自民党公認候補に敗れている。

 常任総務会は非公開で行われた。終了後に記者会見した秦野恭義・市連会長は「足立氏を候補の1人として検討していく必要があると提案した。足立氏とは複数回話し合いを持って政策を確認しており、我々の政策と変わりはない」と説明。人口減少対策や子育て施策、防災減災への取り組みなどで一致できると判断したという。

 総務会では「いままで国政の場で自民対野党で戦ってきた人を、市連として支援するのはどうか」という反対意見の一方、「大分市長選は国政と違い、イデオロギーの対決より人物本位。足立氏と我々の政策が合えば選んでもいい」との賛成意見も出たという。

 市連はこれまで市内外の経営者や官僚など足立氏を含めて計7人に接触したが、足立氏以外の6人とは調整がつかなかったという。候補者選考に携わってきた同党衆院1区支部長の衛藤博昭県議は「選挙に勝つ負けるではなく、大分市にとって一番ふさわしい市長が誰なのかという観点で候補者選考を行い、足立さんが適任という考えにいたった」と述べた。

 今後は15日の常任総務会で議論し、24日の市連総務会で足立氏支援の取り扱いを決める予定という。(白石昌幸)

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