「赤ちゃん生き残れないかも」死者3800人超 トルコ・シリア地震
高野裕介
【動画】地震が発生したトルコで建物が倒壊する瞬間=Urfa TV提供、ロイター
トルコ南部からシリア北部にかけて6日に発生した大地震で、トルコのオクタイ副大統領は、これまでに2379人が死亡したと明らかにした。地元メディアが伝えた。シリアでは、国営通信などによると1千人以上が亡くなったと伝えられ、両国の犠牲者は合わせて3800人を超えたとみられる。被害は広範囲にわたっており、死者数はさらに増える恐れがある。
米地質調査所(USGS)によると、地震が起きたのは現地時間6日午前4時17分(日本時間6日午前10時17分)。地震の規模を示すマグニチュード(M)は7・8で、震源はトルコ南部ガジアンテップの西約34キロ、深さは約18キロだった。
トルコのエルドアン大統領は同日夜、ツイッターで、国として7日間の喪に服すことを明らかにした。
現場にはトルコ各地から救助隊が続々と駆けつけており、被災地からの映像では、倒壊した建物のがれきの中から住民を救出する作業が夜を徹して行われている。災害緊急事態対策庁によると、これまでの負傷者は約1万3千人で、6200棟以上の建物が倒壊したという。オクタイ氏が145回の余震があったと述べるなど、緊迫した状況が続いている。
トルコ北西部で1999年に…