レンタカー内に被害者のものとみられる血痕付き手袋 狛江強盗殺人

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 東京都狛江市の住宅で先月、住人の大塩衣与さん(90)が殺害された強盗殺人事件で、足立区内で見つけたレンタカー内にあった手袋に、大塩さんのものとみられる血液が付着していたことが捜査関係者への取材でわかった。

 このレンタカーは事件翌日の1月20日に足立区内で不審な動きをしているとの通報を受けて駆けつけた警察官が発見。ナンバーや車種が事件当日の19日に現場周辺を走る様子が防犯カメラで撮影されていたレンタカーと一致した。

 捜査関係者によると、レンタカーの中から血痕のついた手袋が見つかり、押収して付着した血液のDNA型を調べたところ、大塩さんのものと矛盾しないとの鑑定結果が得られたという。

 車内からはこのほかに、高級腕時計3本や目出し帽、携帯電話も見つかった。高級腕時計3本は大塩さん方から奪われた被害品と一致し、携帯電話には「キム・ヨンジュン」を名乗る人物から「高齢女性案件」「手袋と目出し帽を用意しろ」などのメッセージが記録されていた。

 このレンタカーの近くには警視庁が中野区で発生した別の強盗傷害事件に関わった疑いがあるとして行方を追っていた永田陸人容疑者(21)がおり、その後逮捕された。警視庁は手袋の使用者が誰だったのか、永田容疑者から事情を聴くなどして特定を進めている。

 警視庁は、実行役らへの指示がフィリピンから出ていた可能性があるとして、7日に送還された容疑者や近く送還される容疑者らの関与がなかったか調べる。

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