円買いの為替介入、昨年10月に2回実施 21日に最大の5.6兆円
財務省は7日、昨年10~12月に実施した為替介入の日ごとの実績を発表し、10月に2回介入していたことを明らかにした。特に10月21日は1日のドル売り円買い介入としては過去最大となる5兆6202億円だった。これまでで最大だった昨年9月22日の2兆8382億円を大きく上回った。
10月24日にも7296億円のドル売り介入をしていた。財務省は9月29日~10月27日の介入総額を6兆3499億円と公表していたが、日ごとの実績については未公表だった。
10月21日は深夜に1ドル=152円台に迫った後で、一部の電子取引システムでは一時7円も円高に振れる場面があった。関係者は介入を認めたものの、政府は公表しない「覆面介入」で、日本銀行の統計や民間予測などから介入額は約5兆円と推定されていた。
10月24日も1ドル=149円台後半から4円ほど大きく円高に振れる局面があり、1兆円規模の介入があったとの観測が出ていた。
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