戻るインバウンド 日本酒、いぶりがっこ… 秋田の発酵文化どう発信
あきたを語ろう 藤本智士
日本各地をまわっていると、ようやくインバウンド(訪日外国人旅行)が戻ってきたのかなと感じることが増えた。僕がふだん暮らしている神戸の街でも、海外の人を多く見かけるようになっていて、それぞれに笑顔で街を楽しむ姿をほほ笑ましく眺めたりしている。
そんなインバウンド需要において、かなりホットなコンテンツとなっているのが「HAKKO」=「発酵」だ。昨年秋にクリエイティブディレクターとして関わった『発酵ツーリズムにっぽん/ほくりく』という福井県で開催した展覧会においても、もっとも熱量を感じたのが、発酵好きの外国人のみなさんに向けた発酵現場ツアーだった。醸造家の仕事に触れ、通訳を介しながらも、生の言葉を聞く機会を得た旅行者のみなさんの興奮を強く感じた。
近年、そんな「発酵」文脈で…