賃金の低迷、「気づきにくい形で進んだ」 ピークは26年前
三浦惇平
春闘解説シリーズ③
物価高を受けて今年の春闘では大幅な賃上げが期待されていますが、これまで日本の賃金は長く低迷が続いてきました。働く人の平均賃金をみると、26年前をピークに減少傾向となっています。こうした動きは「働く側が気づきにくい形で進んだ」との指摘もあります。
97年を境に減少傾向
厚生労働省の毎月勤労統計をもとに労働政策研究・研修機構がつくった資料によると、5人以上の事業所で働く人の平均賃金は1997年がピークで、37万1670円だった。その後は減少傾向で、2021年は31万9461円にとどまった。
これだけ減った理由は、非正…
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