国連総長「地震に連帯して取り組みを」 シリアへの越境支援に懸念も
ニューヨーク=遠田寛生
トルコとシリアで6日に起きた地震で多くの死傷者が出ている状況を受け、国連のグテーレス事務総長は同日、両国への支援を約束した。
米ニューヨークの国連本部で開かれた総会での演説で、緊急対応支援を始めたと明言。加盟国に「災害に見舞われたすべての人を支援するために、連帯して取り組んでいこう」と呼びかけた。
一方、シリアに対する人道支援への影響が懸念されている。国連はシリアのアサド政権の支配地域外の人たちに食料や医薬品などを届けてきた。410万人ほどが支援に依存しているという。
支援は隣国トルコとの1カ所の越境地点を通じてのみ許されてきた。国連の報道官は「できるだけ多くの援助ができるよう努力するつもりだ」と述べたが、物資の運搬などに影響が出ることが危惧されている。
シリアのサバーグ国連大使は…