北朝鮮に「ミサイル総局」 金総書記の後ろにミサイル図柄の「旗」
ソウル=鈴木拓也
北朝鮮に「ミサイル総局」という部署が存在することが7日に確認された。北朝鮮の朝鮮中央通信は同日、朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議が6日に開かれたと報道。配信した会議の写真には、ミサイルや原子力のマークとみられる図柄に「朝鮮民主主義人民共和国 ミサイル総局」と記された旗が、金正恩(キムジョンウン)総書記の後方に映っていた。
北朝鮮メディアが「ミサイル総局」に言及したことはなく、旗が映る写真を配信したのも今回が初めて。韓国の専門家の間では、弾道ミサイルを直接運用する軍の部隊とは別組織で、核・ミサイル開発と支援を総括する行政組織とみる向きが強い。旗の上部には「016」との数字が記されており、2016年に創設された可能性がある。
米国や韓国は衛星情報などから、北朝鮮が北朝鮮軍創建75周年を迎える8日に軍事パレードを行う可能性が高いと分析。新型の弾道ミサイルなどが登場するとの見方も出ている。
昨年に過去最多となる約70…