ガジアンテップ城が地震で損壊 トルコ南部、東ローマ時代の城壁など
多鹿ちなみ 高島曜介
トルコとシリアで3千人を超える死者が出ている地震で、震源地に近いトルコ南部ガジアンテップにある1500年以上の歴史を持つ城が損壊した。
現地の案内板によると、丘の上に見張り塔や堀を備えて立つガジアンテップ城は、2~3世紀に建造が始まり、6世紀に東ローマ帝国によって周囲を取り囲む約1200メートルの城壁がつくられた。
16世紀以降にオスマン帝国がモスク(イスラム教礼拝所)や浴場も設けた。26カ所あったとみられる稜堡(りょうほ)のうち12カ所が残り、博物館が設けられて街の観光名所になっていた。
AP通信などによると、城は6日未明の地震の影響で城壁や見張り塔、モスクの一部が崩れ、その他の部分も大きく損傷。がれきが道路に散乱している状況などが、市内で撮影された画像から確認されたという。(多鹿ちなみ、高島曜介)
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