北方領土大会 岸田首相「領土問題解決し、平和条約締結の方針堅持」

有料記事岸田政権

里見稔
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 「北方領土の日」の7日、岸田文雄首相は東京都千代田区国立劇場で開かれた北方領土返還要求全国大会に出席した。首相はあいさつで、ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ、「現在、日ロ関係は厳しい状況にあるが、政府として領土問題を解決し、平和条約を締結する方針を堅持している」と訴えた。

 首相は「戦後77年が経過した今もなお、北方領土問題が解決されず、日本とロシアの間に平和条約が締結されていないことは誠に遺憾」と強調した。「北方領土問題は国民全体の問題」と位置づけ、「現在のような状況にあるからこそ、国民一人ひとりが問題への関心と理解を深め、政府と国民が一丸となって取り組むことが不可欠」と呼びかけた。

 昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、日本は欧米諸国に歩調を合わせ、ロシアに経済制裁を科した。これに対し、ロシアは翌3月に日本を「非友好国」に指定。領土問題を含む平和条約交渉についても「継続する意思はない」と表明した。日ロ交渉が暗礁に乗り上げたことで、元島民らによる「北方墓参」、専門家や報道機関なども対象とした「ビザ無し交流」など「四島交流等事業」も昨年、中止になった。

 首相は「四島交流等事業の再…

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