福岡のこども病院跡地 タワマンや内科総合病院の建設計画
椎木慎太郎
福岡市はこのほど、中央区唐人町の市立こども病院の跡地の売却について、積水ハウスと福岡大学によるグループを優先交渉権者に決定したと発表した。グループは跡地活用として内科総合病院やタワーマンションを建設する計画で、土地購入の提案価格は122億円、開業は2027年を予定しているという。
こども病院は14年、老朽化などを理由に東区の人工島「アイランドシティ」へ移転した。
跡地は、市営地下鉄唐人町駅や福岡ペイペイドームが近い約1・7ヘクタール。市は立地条件を生かした活用を前提に、昨年7月から跡地を開発する民間事業者を公募していた。3グループが応募し、市の担当者や大学教授などでつくる委員会で提案内容を評価するなどしていた。
積水ハウスと福岡大学のグループの事業提案によると、5階建て117床の内科総合病院を建設し、早良区にある病院を移転する。マンションは23階建て178戸と9階建て44戸の2棟を建設する。健診センターや小児科クリニック、調剤薬局が入る「健康プラザ」も建てる。さらに防災備蓄倉庫を備え、災害時には地域住民の避難場所として利用できる「コミュニティハウス」も設ける。
市は23年度中に土地売買契約を結ぶ予定。(椎木慎太郎)
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