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高校生が病気の記事からスイーツ考案 患者に思いをはせ食材を選ぶ

高木文子
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 岐阜市の城南高校で7日、製菓科の生徒が健康や病気の予防にまつわるスイーツを作った。授業で新聞を活用するNIE(教育に新聞を)活動の一環。各紙の記事を読んで、うつ病や疲労骨折、多汗症などについて調べ、患者に思いをはせながらレシピを考えた。

 2年生は昨年10月から保健の授業で生活習慣病について学んでいる。「健康」や「病気」をテーマに、7班に分かれて気になる記事を選んだ。

 スポーツ選手が世界大会を欠場した記事をきっかけに疲労骨折に注目した班や、生活習慣病を防ぐ食生活を身につけてもらおうと、子ども向けのおやつを考えた班もあった。

 スイーツには、糖質をコントロールできるように甘味料を使ったり、症状の予防につながりそうな成分を含む食材を選んだりした。

 朝日新聞の連載「患者を生きる」(昨年9月23日付)で多汗症に悩む女性の記事を読んだ鳥居千愛さんは、「緊張すると私も汗をかくけれど、服の色が変わるほど汗が出るとは知らなかった」と話す。ほかのメンバーとともに、酸味のあるレモンのジュレや、さわやかな青色系のチョコを使ったスイーツを作った。

 この日の試作で手順を確かめ、新年度に完成させる。塚原久美子教諭(39)は「時代によってお菓子に求められるものは変わる。これからの時代に対応できるように情報を得てくれれば」と話していた。(高木文子)

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