死者7800人超、2300万人に影響か トルコ・シリア地震
ヨハネスブルク=遠藤雄司
【動画】シリア・アレッポの被災の様子をドローン撮影(ホワイトヘルメッツ提供、ロイター)
トルコ南部からシリア北部にかけて発生した地震で、トルコのオクタイ副大統領は8日未明、死者が5894人になったと会見で明らかにした。アナトリア通信が報じた。死者はシリアでも1932人に上り、両国合わせて7800人を超えた。トルコ南部イスケンデルンの港では7日に火災が発生したが、軍のヘリなどの消火活動で鎮火した。
オクタイ氏によると、トルコの負傷者は3万4810人。65カ国からの3200人を含めて約6万人態勢で捜索や救助にあたっているという。
エルドアン大統領は7日、被災した10県を対象に3カ月の非常事態宣言を出し、「トルコの歴史上だけではなく、地理的にも世界的にも最大の災害の一つに直面している」と語った。
世界保健機関(WHO)は同日、トルコ、シリア両国で最大2300万人が地震の影響を受ける可能性があると指摘。テドロス事務局長は「いまは時間との闘いだ。毎分、毎時間たつごとに、生存者を発見できる可能性は低くなる」と訴え、WHOとして緊急援助を進めると強調した。
インフラの被害も拡大してい…