トルコ、救援届かぬ倒壊アパート 「破片ボロボロ、手抜き工事では」
カフラマンマラシュ=武石英史郎
マグニチュード7を超す大地震が立て続けに起きたトルコ南部の被災地に7日、入った。いくつものアパートが倒壊していたが、救助隊の姿はない。凍えそうな寒さのなか、住民らが必死にがれきをかき分けていた。
「この奥で声が聞こえたんだ」
夕闇の中、男性3人がコンクリートのがれきの隙間を、携帯電話の明かりを頼りに、手でこじ開けようとしている。
「向こうでは遺体がみつかったそうだ」
がれきの山の反対側では、男性たちが集まって、がれきの中から遺体を引き出そうとしている。それを遠巻きにする女性4人が、泣きながら祈りの言葉を繰り返している。
「生存者優先、遺体は後回しだ」
「9階建てのアパート8棟が…