厚生労働省に新型コロナウイルス対策を助言する専門家らは8日、学校の卒業式や入学式でのマスク着用について、参列者同士が距離を空けることなどに配慮した上で「着用しないことも考慮されうる」とする見解を示した。一方、マスクの有効性についても科学的根拠をまとめ、「感染リスクは0・76倍に低下する」などと示した。
政府はマスク着用について、コロナを感染症法上の5類に引き下げる5月8日より前に「個人の判断」に切り替える方針だ。ただ、学校の卒業式ではさらに早く外せるようにすることを検討中で、専門家に見解を示すよう求めていた。
見解は、学校で全員がマスクを着用すれば「感染リスクを減らす効果」が報告されているとした一方で、「一生に一度の行事では外したい気持ちも理解できる」「流行が落ち着いた状況では参列者が着用しなくてもよいことも考慮されうる」とした。
マスクの有効性も説明
その上で、配慮すべき点とし…

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