製造業で相次ぐ業績の下方修正 4~12月期決算 非製造業と明暗

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山本恭介
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 上場企業の2022年4~12月期決算は、最終的なもうけを示す純利益が前年同期比0・3%増の16・7兆円と堅調だった。ただ、製造業、非製造業で明暗が大きく分かれた。コロナ禍からの回復で、非製造業の業績が改善した一方、歴史的な円安の恩恵を受けていた製造業は、円高方向に動いた為替の影響と半導体不足がブレーキとなり、通期の業績予想を下方修正する企業が相次いでいる。

 昨春の株式市場の区分け変更前の東証1部に上場していた1316社(金融を除く)のうち、7日までに決算を発表した713社(全体の54・2%)をSMBC日興証券が集計した。

 売上高は前年同期比17・3%増の233・3兆円、本業のもうけを示す営業利益は4・5%増の17兆円。SMBC日興によると、現時点では、通期の純利益は過去最高を更新する見通しだという。

 好調だったのは、新型コロナ

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