新電力に乗り換えた人らの情報 九電で不正閲覧 9カ月4万5千件
加藤裕則
九州電力は8日、送配電の子会社と契約する新電力の顧客情報について、昨年4月以降の9カ月間で約4万5千件を社員らが不正に閲覧していたと発表した。委託会社も含めた335人が、閲覧可能な状態だった3年前から情報を見ていた。このうち4割は電気事業法上の問題があるとの意識があったという。
政府の個人情報保護委員会から報告を求められており、8日に提出した。
社員らは子会社の「九州電力送配電」のコールセンターのシステムなどにアクセスし、九電から新電力に移った契約者の名前や住所などを確認していた。九電の広報担当者は「(顧客獲得の)営業活動に使ったケースはなく、外部への情報流出も確認されていない」としている。
九電は今年に入って、営業に…