北朝鮮が「記念日」に軍事パレード 昨年4月以来、韓国軍が確認

ソウル=鈴木拓也
[PR]

 韓国政府は8日、北朝鮮が同日夜に平壌の金日成広場で軍事パレードを実施したことを確認した。韓国軍が明らかにした。8日は北朝鮮軍の創建75周年の記念日にあたる。

 韓国軍によると、8日午後8時半ごろから記念日の式典が開かれ、その後に軍事パレードが行われたという。金正恩(キムジョンウン)総書記が式典で、対米関係などについて演説をしたとみられる。新型兵器などが登場したかは不明だ。軍事パレードは「朝鮮人民軍の創建90周年」だった昨年4月25日以来となる。

 北朝鮮は昨年に過去最多となる約70発の弾道ミサイルを撃ち、同年末の朝鮮労働党中央委員会総会では金総書記が、日米韓に対抗するためには「圧倒的な軍事力強化が必要」として戦術核兵器の「大量生産」などを基本方針とする戦略を示していた。ただ、元日に短距離弾道ミサイル1発を発射してからは目立った軍事行動を見せていなかった。

 今月初めには米韓の両軍が朝鮮半島周辺で演習を実施しており、北朝鮮が今後、対抗措置としてミサイル発射などの挑発行動に出る可能性もある。(ソウル=鈴木拓也)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません