死者1万5千人超、発生58時間後の救出も トルコ・シリア地震

トルコ・シリア大地震

ヨハネスブルク=遠藤雄司
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 トルコからシリアにかけて発生した大地震で、トルコ当局は8日、死者が1万2391人に達したと明らかにした。AFP通信が報じた。シリア側では2992人の死亡が確認され、死者は両国で1万5千人を超えた。凍えるような寒さの中、地震発生から48時間が過ぎた8日も生存者の救出が続いた。

 報道によると、トルコ南部カフラマンマラシュのがれきの下から5歳児が地震発生から58時間後に救出された。この子どもの父親と姉も同じがれきの中から前日に救助されていたという。同じく南部のアディヤマンでは、がれきの中から生後7カ月の赤ん坊が消防士に救助された。

 一方、自宅を失った被災者たちへの支援も急務となっている。

 トルコのエルドアン大統領は8日、地震発生後初めて被災地を訪問し、「我々が持つ全ての資源を動員している」と強調。ホテルを一時的な避難所にすることや、年内に大規模な住宅の提供を始める計画を表明した。また、被災した家庭に対して1万リラ(約6万9千円)を配布する方針も明らかにした。

 エルドアン氏と災害当局によると、地震によってトルコ国内で倒壊した建物は6444棟に上る。被災した10県に対して9万2千張りの家族用テントが配布され、すでに7万張りが設置されたという。(ヨハネスブルク=遠藤雄司

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