ピンク・フロイドの元メンバーが国連安保理に ロシアの要請に批判も

有料記事ウクライナ情勢

ニューヨーク=遠田寛生
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 英国を代表するバンド、ピンク・フロイドの中心的メンバーだったロジャー・ウォーターズ氏が8日、ウクライナに関する国連安全保障理事会の公開会合にオンラインで参加し、停戦を求めた。会合と同氏の起用はロシアが要請した。

 ロシアによるウクライナ侵攻は「違法」で「できる限り強く非難する」と発言する一方で、ウクライナ側にも挑発とみられる行動があったとし、「挑発した者たちを最も強い言葉で非難する」と述べた。

 最終的には、戦争は地球を壊すと主張し「直ちに停戦を求める。これ以上ウクライナ、ロシアの一人の命も犠牲にしてはならない」と訴えた。

 この日のテーマは国際平和と安全だった。「平和活動家」という肩書で、国連軍縮部門トップの中満泉・事務次長が報告した後に、発言機会を与えられた。

 本来は専門家や識者が呼ばれることが多い「枠」での起用。関係がないようにも見える同氏がロシアから呼ばれたのには、理由がある。

 ウォーターズ氏は米国を中心…

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    越智萌
    (立命館大学国際関係研究科准教授)
    2023年2月9日19時10分 投稿
    【視点】

    今回の侵攻を「違法」だと、ロシア側が起用したスピーカーが言ったことに対してネベンジャ大使が反発しなかった点が気になります。 原稿は事前にチェックされているはずなので、大使が承諾していたのだとすれば何か意味があるのかと勘繰ってしまいます

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    副島英樹
    (朝日新聞編集委員=核問題、国際関係)
    2023年2月9日11時50分 投稿
    【視点】

    ピンク・フロイドの中心的メンバーだったロジャー・ウォーターズ氏は、最終的には戦争が地球を壊すと主張し、「直ちに停戦を求める。これ以上ウクライナ、ロシアの1人の命も犠牲にしてはならない」と訴えました。現代の世界は、絶滅戦争ともいわれた独ソ戦の

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