解雇された「藤丸」元従業員の再就職支援相談会 事業再開見えない中
中沢滋人
北海道帯広市の百貨店「藤丸」の閉店で職を失った元従業員の再就職を支援する相談会が9日、同市内で開かれた。藤丸の従業員約150人は閉店により解雇され、別会社が屋号を引き継いだが新事業の概要はまだ見えていない。1月末までの閉店セールまで慌ただしく過ごした元従業員は、会場で新たな職探しを急いでいた。
相談会は再就職支援のため帯広公共職業安定所などが企画。藤丸の入居テナントの元従業員を含めた約160人が参加し、求人を出している地元企業の説明などを受けた。
相談会には、同職安のほか、労働基準監督署、年金事務所、帯広市など計10機関が参加。雇用保険手続きのほか、年金、国民健康保険の相談業務も行われた。応募書類相談などを行う産業雇用安定センターのブースも設けられた。
藤丸の売り場で40年以上勤務したという女性(62)は、「閉店の日まで、とにかく最後まで一生懸命やろうと、日々こなすので精いっぱいで、再就職の活動はしてこなかった。まだ働きたいので、私でも働けるいい企業があれば業種は問わない」と話した。
会場には、同職安に求人を出…