サンリオ社員が不正会計? 特別調査委を設置
益田暢子
サンリオは9日、ライセンス事業を担当する社員が、キャラクター利用などの対価として受け取ったロイヤルティー(権利使用料)をプールし、別の月の売り上げとして計上していた可能性があるとして、特別調査委員会を立ち上げたと発表した。不正に操作した金額の合計は、最大で1億円強とみている。
同社によると、社員はロイヤルティーが入った月に売り上げを計上せず、伝票に偽の日付を書いて別の月に計上していた可能性があるという。月ごとの売り上げ目標と整合させる意図があったとみられる。不正が行われた期間は調査中としている。
1月16日にライセンス事業で未計上の売り上げがあることが発覚し、社内で調査したが実態解明にいたらなかった。今後、外部の有識者でつくる特別調査委が社員への聞き取りなどを行って事実関係を調べ、再発防止策を提言するという。(益田暢子)
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